ノスタルジーを感じる日本のおすすめ廃墟スポット10選!
近年、一部のファンの間で人気が高まりつつある廃墟観光。
熱狂的なファンのことを呼称する「廃墟マニア」という言葉まで作られるようになり、廃墟特有の雰囲気やノスタルジーを感じたい人達が日本全国の廃墟に訪れています。
そこで今回は、ノスタルジーを感じる日本のおすすめ廃墟スポット10選をまとめてみました。
個人的にノスタルジーを感じることができる廃墟スポットばかり選んだので、ぜひ廃墟特有の雰囲気を少しでも感じ取ってみてください!
ノスタルジーを感じる日本の廃墟スポット10選
1. 曾木発電所遺構
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まずはじめにご紹介するのが、鹿児島県にある旧水力発電所跡地「曾木発電所遺構」。
明治42年(1909年)に建造され、その当時の日本で国内最大級の発電量出力を持つ水力発電所でした。
しかし、河川の氾濫対策と発電を目的とした鶴田ダムが作られたことにより、曾木発電所はダムの底に沈むことに。現在では、5〜9月の渇水期のみダムの底から姿を表します。
旧第2木曽発電所に来たぞ pic.twitter.com/75JCX9tflJ
— マスクドマン (@masked_man1105) August 11, 2019
廃墟となった遺構はまるでヨーロッパの教会跡地のようにも感じます。通常は立ち入り禁止ですが、毎年夏限定で内部を見学できるツアーが行われています。
名称:曾木発電所遺構
住所:鹿児島県伊佐市大口宮人
HP:http://www.qsr.mlit.go.jp/turuta/g4_sogiikou/
2. 化女沼レジャーランド
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廃墟になった後も、多くの人に愛され続けている遊園地跡地「化女沼レジャーランド」。
雑草の中にたたずむ、寂れた観覧車などの遊具が廃墟特有の雰囲気を醸し出しています。
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元運営者の「化女沼を一大観光地にする」という夢を引き継いでくれる人が現れるまで撤去しないという方針により、現在でも元運営者により遊園地跡地が保有され続けています。
許可なしでの立ち入りはできませんが、園内見学ツアーの開催やイベント会場としての利用もされているようです。
名称:化女沼レジャーランド
住所:宮城県大崎市古川小野遠沢
3. 友ヶ島
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和歌山県と淡路島の間に挟まれている無人島「友ヶ島」。
ジブリの公式HPには記載されていませんが、映画「天空の城ラピュタ」と雰囲気が似ていると言われており、多くの観光客が訪れるスポットになっています。
明治から第二次世界大戦時まで、旧日本軍の防衛施設として使用されていた歴史があり、現在でも砲台跡が比較的良好な状態で残されています。
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和歌山県の加太港から、友ヶ島汽船が運行しているフェリーで約20分でアクセスすることができます。
訪れた際は、ぜひ明治期のレンガ造りの遺構からノスタルジックな雰囲気を感じてみてください。
4. 猿島
横須賀近郊の無人島・猿島に来ました。かつて東京湾を守る「要塞の島」だった遺構が残されている。 pic.twitter.com/hWfqwxA3sG
— ぽんぽんた@asia (@ppponponta) September 6, 2020
東京湾に浮かぶ唯一の無人島「猿島」。この猿島も前述の「友ヶ島」と同じく、旧日本軍の防衛施設が築かれていた過去があります。
現在でも当時の防衛施設の遺構が残されており、廃墟好きにはたまらないスポットとして、廃墟マニアの間で知られています。
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猿島専門のガイドさんに島案内をお願いすれば、当時使われていた「兵舎」や「弾薬庫」などの内部を見学することもできます。
横須賀中央駅近くの「三笠桟橋」から、船で10分で訪れることができるので、アクセスもかなり良好な廃墟スポットとなっています。
名称:猿島
住所:神奈川県横須賀市猿島
HP:https://www.tryangle-web.com/sarushima/
5. 軍艦島(端島)
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長崎県の沖合約17.5キロメートルの場所に位置する「軍艦島」。正式名称は「端島」ですが、通称「軍艦島」として世界中の廃墟マニアの聖地となっています。
かつては炭鉱の島として栄えていましたが、世界のエネルギーが石炭→石油に移り変わっていったことにより衰退。1974年に閉山となりました。
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2015年、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されたことにより、軍艦島は再脚光を浴びることになります。
現在でも、当時の住民が住んでいた鉄筋コンクリート造の集合住宅などの遺構が立ち並んでいます。廃墟が好きな方なら、絶対に外すことができないスポットの1つと言えるでしょう。
名称:軍艦島(端島)
住所:長崎県長崎市高島町
HP:https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/51797/
6. 北沢浮遊選鉱場跡
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新潟県の佐渡島にある旧佐渡金山の選鉱施設跡である「北沢浮遊選鉱場跡」。かつて佐渡金山で採掘した鉱物を分別する「浮遊選鉱場」として使われていた場所です。
現在残っているのはコンクリート建造物の遺構のみとなっています。建物内に入ることはできませが、建物前の広場から見学することは可能です。
まるでカンボジアの世界遺産である「アンコールワット」を彷彿させるような、コンクリート建造物の廃墟となっています。
名称:北沢浮遊選鉱場跡
住所:新潟県佐渡市相川北沢町3−2
HP:http://www.sado-kinzan.com/
7. スポーツワールド伊豆長岡
廃墟 スポーツワールド伊豆長岡 pic.twitter.com/MxaCNvtfR1
— 廃墟は幻想的な世界へと繋がる道 (@huruiie42) April 19, 2016
静岡県伊豆長岡町に存在していたスポーツレジャー施設「スポーツワールド伊豆長岡」。2011年に建物が解体されたため、現在は現存していません。
1988年に開業し、プールやテニスコート、温泉、レストランなど様々な施設を備えたレジャーランドでしたが、1993年にわずか5年で運営元が倒産。その後、解体されるまで廃墟となっていました。
巨大なウォータースライダーを備えたプールが、過去の繁栄を物語っています。
名称:スポーツワールド伊豆長岡
※2011年に解体済。
8. 旧奔別炭鉱立坑櫓
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北海道三笠市奔別町でかつて稼働していた「旧奔別炭鉱立坑櫓」。かつて三笠市が炭鉱都市だった頃の姿を思い浮かべることができる遺構となっています。
この旧奔別炭鉱立坑櫓では、当時の日本で初めてスキップ・ケージ巻揚げ方式というシステムが導入され、「東洋一の立坑」とも呼ばれていたとのことです。
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あくまで私有地であり、許可なく立ち入ることは禁止されているので注意が必要です。
むき出しの鉄骨塔に大きく掲げられている「奔別」の文字から、古き良き時代の日本を感じさせてくれる気がします。
名称:旧奔別炭鉱立坑櫓
住所:北海道三笠市奔別町260
9. 奥多摩湖ロープウェイ
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次にご紹介するのが、廃墟マニアの間で有名な東京都内の廃墟スポット「奥多摩湖ロープウェイ」。
奥多摩湖を横切る形のルートを敷き、観光客・登山客を目的として1962年に開業したものの、湖を横断する橋が建設されたことを皮切りに乗客が激減。1966年に運行を停止しました。
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ロープウェイの路線は「みとうさんぐち駅」と「かわの駅」を往復する路線でしたが、現在はその2つとも放置され、廃墟となっています。
錆びたゴンドラや建物が、うっそうと繁る周りの木々と調和しており、不思議な魅力を感じることができる廃墟スポットになっています。
名称:奥多摩湖ロープウェイ
住所:東京都西多摩郡奥多摩町川野
10. 摩耶観光ホテル
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兵庫県神戸市の摩耶山中腹にひっそりとたたずむ「摩耶観光ホテル」。1929年開業と歴史は古く、地元では「マヤカン」という愛称で親しまれていました。
戦時中の空襲により大きく被害を受けたものの、全面改装が行われリニューアルオープンを果たします。しかし、台風による被害・阪神淡路大震災などの災害被害もあり、現在では廃墟となってしまっています。
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当時はアール・デコ様式の美しい建物でありましたが、現在はかなり損傷が激しく内部への立ち入りは禁止されています。
摩耶山の歴史を学べるハイキングツアー「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」では、この摩耶観光ホテルの外観を見学することができます。
名称:摩耶観光ホテル
住所:兵庫県神戸市灘区畑原
おわりに
今回は、ノスタルジーを感じる日本のおすすめ廃墟スポット10選をご紹介しました。
廃墟マニアと呼ばれる人たちがいることからも分かるように、廃墟には何か不思議な魅力がありますよね。
ただ、廃墟となっている場所は私有地であったり、立ち入り禁止の場所もあるので、訪問する前はしっかり確認することをおすすめします!
また、廃墟以外のノスタルジックな画像に関しては以下の記事でまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!