不思議と恐怖が入り混じる世にも奇妙な日本の奇祭15選!
みなさんがお住いの地域にも、必ず何かしらの「お祭り」が開催されていませんか?
日本全国を見渡すと「ちょっと変わったお祭り(=奇祭)」がたくさん開催されています。
つい笑ってしまうようなお祭りや、開催の起源が不明のお祭り、また中には少し怖いお祭りまで、いろいろな奇祭と出会うことができます。
今回は、数ある奇祭から僕が選んだ「日本の奇祭15選」を巡る旅に出発しましょう!
- 不思議と恐怖が入り混じる日本の奇祭15選
- 日本の奇祭について知りたい方におすすめの書籍
- 日本の田舎・地方の怖い風習に関する関連記事の紹介
不思議と恐怖が入り混じる世にも奇妙な日本の奇祭15選
1. キリスト祭/青森県・新郷村戸来
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「ゴルゴダの丘で磔刑になったはずのキリストは、実はひそかに日本に渡り、この村に住み106歳の天寿を全うした」
この言葉を聞いて、信じられないという方が大半だと思いますが、実際に青森県の新郷村には「キリストの墓」とされるお墓が実在しています。
キリスト祭は、キリストの霊を鎮めることを目的に昭和39年から開催されており、祭ではこの地域特有のナニャドヤラ(盆踊り)が奉納されます。
しかし、このナニャドヤラの歌詞の意味は不明であり、一説によるとヘブライ語に訳すとその意味が読み取れるという説もあります。
実際、ナニャドヤラはヘブライ語のナギッドヤラーが訛ったとされており、「ナギッドヤラー=主なる神は見給う」との意味になるそうです…。
このような日本語とヘブライ語の共通点が多いことは以前から指摘されており「日ユ同祖論」として有名です。もっと詳しく知りたい方は、ぜひこちらの書籍も参考にしてみてください。
開催時期:毎年6月の初旬に行われますが、詳しい日程は要確認
参考HP:https://www.aptinet.jp/Detail_display_00002682.html
2. 御柱祭/長野県・諏訪大社
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日本三大奇祭の一つに数えられる御柱祭。誰もが一度テレビなどで見たことがあるのではないでしょうか。
御柱祭は長野県の諏訪大社で7年(実質6年)に一度行われており、切り出したご神木に乗り、坂道を下る様は圧巻。
しかし、開催する度に亡くなる方も出る非常に危険な祭でもあります。まさに日本の奇祭と呼ぶにふさわしいお祭りです。
開催時期:数え年で7年に1度開催。日程要確認。
HP:https://www.onbashira.jp/faq/
3. ケベス祭/大分県・岩倉八幡社
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ケベス祭は、大分県の岩倉八幡社で毎年10月14日に開催される火祭りです。
不気味な仮面を被る「ケベス」が燃え上がるシダの山に突入しようとするのを、白装束の「トウバ」が守り争うお祭りとなっています。最終的には「トウバ」も燃え盛るシダを持って、参拝者に遠慮なく火の粉を浴びせていきます。
この火の粉を浴びると無病息災になるとも言われており、縁起の良いものとなっています。
しかし、その起源や由来は一切不明であり、謎に包まれた奇祭と言えるでしょう。
一説には、このお祭りもユダヤと関係があるとされています。
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開催時期:毎年10月14日に開催
HP:https://www.city.kunisaki.oita.jp/soshiki/kanko/kebesu2019.html
4. きちがい祭/滋賀県・野神神社
【滋賀・野上祭り】<10月第3日曜日>野神神社の例大祭。きちがい祭りともいう。作物などの恵みに感謝祈願する。裃をつけ、御渡り行列にて恭しく持ち運んだ膳に載せたお供え物を地に叩きつけ、人々へ放り投げる。夜に松明行列を行う。 pic.twitter.com/Uk9zTlnQei
— 奇祭ファン倶楽部(KFC) (@clubkisai) March 8, 2017
もうその名前からして奇祭だと分かる「きちがい祭」。
この祭が行われる土地は、新田義貞の妻である勾当内侍(こうとうないし)が、夫の訃報を聞いて、発狂死した場所と言われているそうです。
この発狂死した勾当内侍を偲んで、みんなで狂ったふりをするというのがこの祭の内容です。
狂ったふりをして奇声上げ、お料理の乗ったお膳を地面に叩きつけたり、人にぶつけたりするらしいのですが、けが人が発生したことから、現在ではかなり簡素化されているとのことです。
開催時期:10月8日頃(要確認)
HP:http://www.honnet.jp/metro/oumi/o193/oumi_40.htm
5. こじき祭り/岐阜県・縣神社
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その名前が衝撃的な「こじき祭り」。
変わっているのは名前だけでなく、地元の人が扮している「こじき」に赤飯を被せるという、非常に変わった内容になっています。
「こじき」に被せられた赤飯を食べるとご利益があるとのことで、最後には赤飯の取り合いも行われるとのことです。
開催時期:毎年4月1日
HP:http://www.kawabe-gifu.jp/?page_id=366
6. ヨッカブイ/鹿児島県・玉手神社
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次に紹介するのは、見た目がかなり不気味なヨッカブイ。
ヤシの木でできたお面を被ったヨッカブイが「ヒューヒュー」という奇声をあげながら、子供達を追いかけ、袋の中に放り込んで行きます。
当然子供達は泣き叫び、あたりは騒然となります。正直トラウマになりそうですよね…。
「ヨッカブイ=夜着被り」を意味しているらしく、ヨッカブイが着ているのは綿を抜いた夜着。
水難事故防止を願う祭りであり、地域の伝統行事になっています。
開催時期:毎年8月22日 8:30~10:00
HP:https://kanko-minamisatsuma.jp/event/7552/
7. パーントゥ/沖縄県・宮古島
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沖縄県の宮古島に伝わるお祭り「パーントゥ」。
その恐ろしい姿をした神様が突然集落に現れ、人や車、家など所構わず、体についた泥を塗りまくるという恐怖のお祭りです。
しかし、その泥を塗られた人・物は幸せになると言われており、縁起の良いお祭りであることは確かです。
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開催時期:詳しい開催日は不明。
8. なまはげ柴灯まつり/秋田県・真山神社
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みちのく五大雪まつりの一つに数えられる「なまはげ柴灯まつり」。
このお祭りは伝統的神事である「柴灯祭」と民俗行事の「なまはげ」を掛け合わせ作られた観光行事となっています。
燃え盛る炎のもとで踊り狂うなまはげの姿は圧巻です。
開催時期:毎年2月の第2金・土・日
HP:https://oganavi.com/event/24/
9. お田植え祭/愛媛県・大山祇神社
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毎年、豊作を祈って行われる大山祇神社のお田植え祭。
このお祭りを有名にしているのが、目には見えない神様と行われる「一人相撲」。神様が勝つと、その年は豊作になると言われています。
神様は目には見えないので分かりませんが、まるで本当に力士と相撲をとっているかのような迫力があります。
開催時期:毎年6月7日頃(旧暦5月5日)
HP:https://www.city.imabari.ehime.jp/event/?a=127
10. 一夜官女祭/大阪府・野里住吉神社
2/20 一夜官女祭(大阪府大阪市)
その昔、疫病などを防ぐために子女をいけにえとして捧げ、鎮めた。しかし、男が身代わりになり、ヒヒを退治し平穏が戻ったといわれる。この話を後世に伝えるために人身御供の作法が神事として受け継がれている pic.twitter.com/E1RgceQQ4o— 全国のお祭り画像 (@005GoGoGo) February 19, 2014
一夜官女祭は、この土地に伝わる生贄の伝説がもとになった「奇祭」です。
この地域では、かつて疫病などを免れるため、少女の生贄を神様に捧げるという風習がありました。しかし、ある時一人の侍が神様のふりをしていたヒヒに気づき、これを退治します。
それ以降、少女を生贄に捧げる風習はなくなっていきましたが、現在でもお祭りとしてその形は残り続けています。
開催時期:毎年2月20日頃
HP:https://www.city.osaka.lg.jp/nishiyodogawa/page/0000297379.html
11. 統人行事(牛乗りくも舞)/秋田県・東湖八坂神社
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秋田県の東湖八坂神社にて開催される奇祭「統人行事」。
スサノオノミコトに扮した男性が、牛の上の乗って町を歩き回ります。しかし、この男性は祭の直前にかなりのお酒を飲まされており、ほとんど意識がありません。
牛から男性が落ちないよう、必死に支えて町を練り歩くそうです。
開催時期:毎年7月7日
HP:https://oganavi.com/event/20/
12. 悪石島ボゼ祭り/鹿児島県・十島村
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ボゼ祭りは、鹿児島県悪石島の伝統的なお祭りです。
ボゼはお盆の終わりに出現することで知られ、その出現理由は諸説あり、①先祖の霊と一緒にやってきた悪霊を退治する、②死霊臭のあるお盆から、新しく生の世界へ転換させる、など学者によってその意見は異なるとのことです。
何にせよ、このような他にはないボゼ祭りは、間違いなく「奇祭」と言えそうです。
開催時期:毎年8月16日
HP:https://www.kagoshima-kankou.com/event/20278/
13. でやんな祭/島根県・隠岐の島(西ノ島)
島根県の隠岐の島(西ノ島)にある伝統行事「でやんな祭」。
地元の人にもあまり知られていないお祭りらしく、祭りの特色が「見てはいけない」ということらしいです。
お祭りの最中、祭人が通り過ぎるまで島民は外出はしてはならず、もし祭人を見てしまった場合には「目が潰れる」という言い伝えもあるとのこと。
非常にマイナーなお祭りであるため情報は少ないのですが、Twitter上で「でやんな祭」を執り行ったという宮司さんの解説文があったので、ご紹介させていただきます。
西ノ島・焼火神社の宮司さん@takuhister より「であんな祭り」の解説文を頂いたので貼っておきますね。西ノ島町報もしくは「ネットワークジャーナル隠岐国」に寄稿したものだそうです。 pic.twitter.com/xbLraQPAgJ
— 離島プログラマァ (@_ag) March 11, 2019
「でやんな祭り」に関する情報は、【奇祭】島根県隠岐島で行われる「でやんな祭」が奇妙すぎる件の記事でさらに詳しく解説しているので、気になる方はぜひあわせてチェックしてみてください!
開催時期:3月初旬/10月28日
14. イザイホー/沖縄県・久高島
ブラタモリ&家族に乾杯観てる📺
イザイホーhttps://t.co/xiVFIRSbya
久高島で12年に一度行われる。島で生まれ育った30歳以上の既婚女性が神女(神職者)となるための就任儀礼。今は、行われてない様で残念。
伝統が途絶えたのは本当にもったいない。#イザイホー#久高島#沖縄
1954年のイザイホー pic.twitter.com/eA5FMYyrzN— スポコン (@yabattfit1962) January 1, 2020
イザイホーは、沖縄県の久高島で12年に1度開催されていた「奇祭(通過儀礼)」です。
長い間「秘祭」とされ、外部の者が入ることを拒否していましたが、1978年に開催されたイザイホーが初めて民俗学者に公開されました。しかし、後継者不足等を理由に、1978年を最後に開催されていません。
イザイホーは、久高島で生まれ育った30歳以上の既婚女性が対象であり、神女となるためのお祭りです。
史料の記録では600年以上の歴史を持つお祭りであり、久高島の伝統的神事であると言えるでしょう。
開催時期:1978年より開催されていない
15. 豊年祭/沖縄県・新城島(パナリ島)
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最後にご紹介するのが、日本民俗学史上最大のタブーとも称される沖縄県の新城島で行われる「豊年祭」。
島民と関係者以外は参加することができない「秘祭」となっており、過去に潜入したカメラマンが不審死を遂げたという噂もあります。
祭りの内容は、アカマタ・クロマタという神様が豊年のために祈り、踊るというものらしいですが、詳しくは分かっていません。
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島には、いろんな場所に撮影禁止の立て看板があるなど、徹底した秘密主義を貫いています。
現代のこの情報社会でも、詳しいお祭りの内容が分かっていないということは、それだけ島民たちに大切にされているお祭りなのでしょう。
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開催時期:7月中旬だが、詳しい日程は不明
日本の奇祭について詳しく知りたい方におすすめの書籍
ここまでご紹介してきた「日本の奇祭」について、もっと詳しく知りたい方におすすめの書籍をご紹介していきます。
「奇祭ってなんだか面白いな」と感じた方は、ぜひご紹介する書籍を手にとって、詳しく調べてみてください!
【関連記事紹介】日本の奇祭を巡る旅に出発しよう!
今回は、奇祭好きの僕が選んだ日本の奇祭15選をご紹介しました。
どれも個性的なお祭りで、まさに非日常を味わう「ハレの日」ならではのお祭りと言えるでしょう。
みなさんもぜひ日本全国の面白いお祭りや、自分が暮らしている地域のお祭りに目を向けて、奇祭探求の旅に出かけてみてください!
また、日本の田舎・地方の怖い風習に関して、【閲覧注意】日本の田舎・地方・集落の怖い風習12選【タブー】という記事でも詳しくまとめています。
今回の記事が楽しめた方には参考になると思うので、ぜひあわせてチェックしてみてください!