【完全版】大学留学費用(学費・生活費)が安いヨーロッパの国15選
大学留学というとアメリカやオーストラリアが主流ではありますが、それらの国は多額の費用がかかることでも有名です(アメリカでは、一般的な私立大学でも1年間で300〜400万円)。
そのような高額な費用となると、海外留学をしたくても諦めざるを得ないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方にお伝えしたいのは、ヨーロッパの国の中には、アメリカやオーストラリアなどよりも大幅に費用が安く、中には学費無料で留学できる国もあるということです。
そこで今回は、「できればあまり費用をかけずに留学したい方」「ヨーロッパ大学留学の費用をざっくりと知りたい方」に向けて、大学留学費用(学費・生活費)が安いヨーロッパの国を15選にまとめてみました!
本記事に記載している費用(学費・生活費)はあくまで一般的な目安である点をご注意ください。詳しい学費等は個別大学のHPで確認することをおすすめします。
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【完全版】大学留学費用(学費・生活費)が安いヨーロッパの国15選
では、実際に「大学留学費用(学費・生活費)が安いヨーロッパの国15選」をご紹介していきます。
ご紹介する前にお伝えしたいのですが、ヨーロッパの大学はEU圏内の国籍の学生と、日本人のようなEU圏外の学生とで負担する学費を分けていることが一般的です。
この記事で記載している学費の目安は、日本人のようなEU圏外の学生に適用される学費を記載しています。
また金額の比較が分かりやすいように、通貨はユーロで統一しているので、その点もご注意ください。
1. ノルウェー
ノルウェーは公立大学であれば、EU圏外の学生であっても学費が無料であることで知られています。
学士号・修士号・博士号のどの課程であっても、公立大学であれば無料となっています(厳密には学期ごとに30〜60ユーロの管理費用の支払いがある)。
しかし、私立大学である場合は学費がかかることが一般的で、学士号は年間7,000〜9,000ユーロ、修士号は年間9,000〜19,000ユーロが相場となっています。
生活費に関しては、ノルウェーはかなり物価が高いことで有名で、オスロなどの大都市では少なくとも毎月1,200ユーロ以上かかると言われています。
2. イタリア
イタリアも大学の学費が安い国の一つとして有名です。公立の大学であれば、学士号・修士号ともに0〜2,000ユーロの範囲の学費であることが一般的です。
しかし、イタリアも私立大学だと学士号は年間3,000〜20,000ユーロ、修士号は年間3,000〜35,000ユーロ程度の学費がかかる場合が一般的です。
生活費に関しては、イタリアはヨーロッパの中でも比較的物価が安い国として知られています。一般的に大都市であれば毎月900〜1,500ユーロ、学生都市であれば毎月600〜1,100ユーロ程度の生活費が目安とされています。
3. スペイン
スペインの大学の学費も、比較的安価であることで知られています。
公立大学であれば、学士号は年間150〜3,000ユーロの範囲です。修士号は単位数によって学費が異なるのですが、平均して年間300〜3,500ユーロ程度の学費がかかる場合が一般的です。
私立大学の場合、学士号は年間5,000〜24,000ユーロ、修士号は年間5,000〜30,000ユーロ程度の学費が必要になります。
また、住む都市によっても異なりますが、スペインの1ヶ月の平均生活費は600〜1,000ユーロほどと言われています。
4. ポルトガル
ポルトガルの大学では、手頃な学費で良質な授業を受けることができます。
公立大学の場合、学士号・修士号ともに年間500〜1,500ユーロ程度の学費が設定されていることが多いです。
私立大学の場合はもう少し高くなり、学士号・修士号ともに年間3,000〜5,000ユーロほどの学費が一般的となっています。
生活費に関しては、住む都市によっても異なりますが、ポルトガルの1ヶ月の生活費は500〜750ユーロほどが目安とされています。
5. ドイツ
ドイツは世界でも質の高い大学を複数有しており、ヨーロッパの中でもかなりおすすめできる留学先のひとつです。
公立大学であれば、EU圏内・圏外などの国籍を問わず、学費が無料であることも有名です。
学期ごとに100〜350ユーロ程度の管理費がかかりますが、それでも非常に安価に留学することが可能と言えるでしょう。
私立大学の場合は、学士号は年間6,500〜26,000ユーロ、修士号は年間1,000〜40,000ユーロ程度の学費が必要になることが一般的です。
生活費は住む都市によっても異なりますが、1ヶ月の平均生活費は800〜1,100ユーロ程度が目安とされています。
6. フランス
フランスも、手頃な学費から多くの学生が学位取得のために留学する国として有名です。
公立大学の場合、学士号・修士号ともに年間170〜650ユーロ程度の学費に設定されていることが一般的です。
しかし、フランスでも私立大学は、学士号は年間500〜30,000ユーロ、修士号は年間1,500〜35,000ユーロ程度の学費が必要になることが多いです。
生活費は同様に住む都市によっても異なりますが、1ヶ月の平均生活費は700〜950ユーロほどと言われています。
7. ベルギー
ベルギーもいくつかのトップランクの大学を有しており、質の高い教育を提供する国として知られています。
公立・私立によっても異なりますが、ベルギーの多くの大学は学士号・修士号ともに年間1,900〜3,850ユーロ程度の学費を設定していることがほとんどです。
ベルギーの1ヶ月の平均生活費は600〜800ユーロほどと言われており、フランスやドイツよりも生活費の面では安価となっています。
8. オーストリア
オーストリアも非常に安価な学費で教育を提供している国のひとつです。
EU圏外の学生の場合、学士号・修士号ともに学期ごとに726ユーロ程度の費用を支払う必要があります。年間に換算すると、1,452ユーロ程度の学費となります。
ただ、私立大学の場合、学士号は年間6,000〜15,000ユーロ、修士号は年間3,000〜 23,000ユーロ程度の学費が必要になることが多いです。
また毎月の生活費は、ウィーンなどの大都市の場合、平均850〜1,000ユーロほどと言われています。
9. ハンガリー
美しい東ヨーロッパの国として知られるハンガリーも、安価に留学できる選択肢のひとつです。
公立大学であれば、学士号・修士号ともに年間1,000〜8,000ユーロ程度の学費が設定されていることが一般的です。
また、ハンガリーは物価が安い国でもあるため、生活費も1ヶ月350〜550ユーロ程度の予算で生活することができるようです。
10. チェコ
チェコの大学の学費も比較的安価であることで知られています。
特に公立大学のみですが、チェコ語で修学する場合は、国籍を問わず全ての学生の学費が無料になります。英語でのコースに入学する場合は、学士号・修士号ともに年間4,000ユーロほどの学費となっています。
私立大学の場合、学士号・修士号ともに年間1,800〜13,500ユーロ程度の範囲の学費が一般的です。
チェコの物価も比較的安く、1ヶ月の平均生活費は350〜670ユーロほどと言われています。
11. ポーランド
ノーベル賞受賞者を17人輩出している東欧の国ポーランド。ポーランドも比較的安価に留学できるヨーロッパの国として有名です。
公立・私立によっても異なりますが、学士号は年間2,000ユーロ、修士号は年間3,000ユーロ程度が一般的な目安となっています。
またポーランドは物価も安く、平均して400〜700ユーロほどの予算で生活することができることも魅力の一つです。
12. エストニア
旧ソ連に属していたバルト三国のうち、最も北に位置するエストニア。IT先進国として知られており、あのSkypeもエストニア発祥の企業として知られています。
公立・私立によって異なりますが、エストニアでは学士・修士ともに、年間1,500〜6,000ユーロ程度の学費が設定されています。
エストニアはバルト三国の中で最も物価が高い国ですが、それでも毎月300〜600ユーロの範囲で生活できるようです。
13. ラトビア
エストニアの南に位置するバルト三国のひとつラトビア。国内には59もの大学・短大があり、様々なプログラムを提供しています。
公立・私立によって異なりますが、学士・修士ともに年間1,500〜5,000ユーロ程度の学費が設定されています。
ラトビアの物価も西欧諸国と比べるとかなり安く、毎月300〜500ユーロ程度で生活することが可能です。
14. リトアニア
バルト三国の最も北に位置するリトアニア。あまり日本ではリトアニアについて知られていませんが、リトアニアは15以上の高等教育機関を有しており、数多くの学習コースを提供している国です。
公立大学の場合、学士・修士ともに年間1,150〜5,000ユーロ程度の学費が設定されています。
またリトアニアの物価はバルト三国の中で最も安く、首都ビリニュスであっても毎月200〜400ユーロ程度の予算で生活することができるようです。
15. ギリシャ
古代の科学・哲学発祥の地である地中海沿いの国ギリシャ。意外かもしれませんが、ギリシャも比較的安く留学できる国ひとつです。
公立・私立によっても異なりますが、ギリシャの大学の平均学費は、学士号・修士号ともに年間1,500ユーロ程度が設定されてます。
また、毎月の生活費も500〜700ユーロ以内に収まることが一般的とのことです。
【表で振り返る】留学費用(学費・生活費)が安いヨーロッパの国まとめ
ここまで、費用の安いヨーロッパの国を15か国ご紹介してきました。
ここで一度まとめるために、表を作ってみました。
学費の目安(年間) | 生活費の目安(1ヶ月) | |
ノルウェー | 無料(私立は有料) 学期ごとに30〜60ユーロ管理費 |
少なくとも1,200ユーロ以上 |
イタリア | 0〜2,000ユーロ | 900〜1,500ユーロ(大都市) 600〜1,100ユーロ(学生都市) |
スペイン | 150〜3,000ユーロ(学士) 300〜3,500ユーロ(修士) |
600〜1,000ユーロ |
ポルトガル | 500〜1,500ユーロ | 500〜750ユーロ |
ドイツ | 無料(私立は有料) 学期ごとに100〜350ユーロの管理費 |
800〜1,100ユーロ |
フランス | 170〜650ユーロ | 700〜950ユーロ |
ベルギー | 1,900〜3,850ユーロ | 500〜800ユーロ |
オーストリア | 1,452ユーロ | 850〜1,000ユーロ |
ハンガリー | 1,000〜8,000ユーロ | 350〜550ユーロ |
チェコ | 無料(チェコ語での修学) 4,000ユーロ程度(英語での修学) |
350〜670ユーロ |
ポーランド | 2,000ユーロ(学士) 3,000ユーロ(修士) |
400〜700ユーロ |
エストニア | 1,500〜6,000ユーロ | 300〜600ユーロ |
ラトビア | 1,500〜5,000ユーロ | 300〜500ユーロ |
リトアニア | 1,150〜5,000ユーロ | 200〜380ユーロ |
ギリシャ | 1,500ユーロ程度 | 500〜700ユーロ |
やはり、日本人ようなEU圏外国籍の学生であっても、学費が無料なノルウェー、ドイツは魅力的ですね。
しかし、ノルウェーはかなり物価が高く、生活費がかさんでしまうので、その点も予算に考慮した方が良さそうです。
この2つの国以外でも、イタリア、スペイン、ポルトガル、フランスあたりは、かなり学費は安い部類になると思います。
ぜひ、今後の留学先を選ぶのに参考にしてみてください。ただ何度も言うように、ご紹介してきた学費はあくまで目安なので、詳しくは個別に大学のHPで確認してくださいね。
費用の安い国は分かったけど、どうやって大学を探せばいい?→「studyportals」で探せます
ここまで記事を読んでいただいた方は、「費用の安い国は分かったけど、具体的にどうやって大学を探していけばいいの?」という疑問を持った方もいるのではないでしょうか。
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それが海外大学検索サイト「studyportals」になります。
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完全に無料で利用できるので、留学希望者にとっては使わないメリットがないサイトとなっています。
利用するメリットや、詳しい使い方などは下記の記事で解説しているので、こちらも参考にしてみてください!
【おわりに】ヨーロッパに留学しよう!
ここまで記事を読んでいただいた方なら、「これなら自分も海外留学できるかも!」と思われたのではないでしょうか?
基本的にヨーロッパは、アメリカやオーストラリア、また日本と比較しても安く大学に進学することが可能です。
また、この「安く留学できる」という以外にも、ヨーロッパへの留学は様々なメリットがあると思っています。
詳しくは下記の記事で僕が考える「ヨーロッパ留学のメリット」をご紹介しているので、こちらも、ぜひ参考にしてみてください。