【閲覧注意】日本の田舎・地方・集落の怖い風習12選【タブー】
昔の日本の田舎・地方・集落では、現代社会では考えられないような怖い風習・奇習が行われてきました。
それらの風習ははるか昔に消滅してしまったものもありますが、中にはつい数十年前まで行われていたような恐ろしい風習も存在しています。
この記事では、現在ではタブーとなっている田舎や地方の不思議で恐ろしい風習・奇習を12選ご紹介していきます。
- 日本の田舎・地方の怖い風習12選
- 地方の怖い風習を知りたい方におすすめの書籍
日本の田舎・地方・集落の怖い風習・しきたり12選
今回ご紹介する地方の怖い風習は、以下の12選です。
1. 夜這い
まず初めにご紹介する日本の怖い風習は「夜這い」です。
夜這いとは、夜中に男性が女性のもとを訪れる行為で、日本各地で広く行われていた性に関する風習です。
古くは万葉集にも「夜這い」に関する記述があり、現代では高度経済成長期の直前まで地方の農村・漁村などの集落で行われていたという記録があります。
夜這いの驚くべき内容としては、恋人だけでなく見知らぬ相手の家にも訪れていたという点です。
現代ではなかなか考えられない風習ですが、地方では集落の人口維持のために必要な風習だったのかもしれませんね。
2. 村八分
誰もが一度は「村八分にされる」といったような言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
「村八分」とは、集落や村などにある掟や規則を破ったものなどに課せられる制裁の一種で、過去の日本では普通に行われていた風習です。
また、現代でも村八分が起きた事件はいくつかあり、静岡県上野村村八分事件や新潟関川村村八分事件などが有名な村八分の事例となっています。
いずれにせよ、閉鎖された集落や村などでは、現代社会でも普通に行われてる風習なのかもしれませんね…。
3. おっとい嫁じょ
地方の怖い風習には、「おっとい嫁じょ」という衝撃的すぎる風習があったとされています。
「おっとい嫁じょ」は別名「誘拐婚」とも言われており、結婚を申し込んだ女性に拒否されても無理やり強姦して傷物にし、強制的に結婚させるという恐ろしい風習です。
この風習が明るみになったのは、1959年に鹿児島県串良町で発生した「ある暴行事件」でした。
この暴行事件は、ある青年が20歳の女性にプロポーズを試みたものの見事に振られてしまったため、地元で行われていたという「おっとい嫁じょ」を利用して、女性と無理やり結婚しようとしたという事件です。
この青年は裁判でも、「おっとい嫁じょ」という慣習・風習があることを理由に無罪を主張しますが、最終的には実刑3年の有罪判決を言い渡されます。
現在「おっとい嫁じょ」の風習は完全になくなっていますが、鹿児島県の一部では第二次世界大戦前までこの風習が行われていたという説もあるようです。
4. おじろく・おばさ
長野県神原村(現天龍村大字神原)では、「おじろく・おばさ」という驚くべき特殊な風習が行われていました。
神原村は耕地面積が狭いこともあり、村人の人口を抑制する必要があったとされています。そのために行われていた風習が「おじろく・おばさ制度」でした。
この「おじろく・おばさ制度」は、長男のみが家を継いで社会生活を送り、その後に生まれた次男や女性は「長男のために生涯無報酬で働き続ける」というものです。
おじろく(男)・おばさ(女)は、村祭りへの参加や近所の人たちとの交流もなく、もちろん生涯結婚することも許されません。家庭内の地位も非常に低く、戸籍には「厄介」と記載されていたという説もあります。
そういった家庭環境も関係してか、おじろく・おばさは基本的に人嫌いで無気力な性格だったと言われています。
神原村では、16〜17世紀頃からこのような特殊すぎる風習・しきたりが行われていたようですね…。
5. 与那国島・クブラバリ
沖縄県与那国島では、村の人減らしの方法として「久部良割(クブラバリ)」という風習が行われていました。
「クブラバリ」とは、与那国島の久部良地区にある3〜5mの岩の裂け目に妊婦を集め、裂け目を1人ずつ飛び越えさせるというものでした…。
ほとんどの妊婦が飛び越えることができなかったと言われており、転落死あるいは流産してしまったと言われています。
また、与那国島では「クブラバリ」でも人口が減らなかったため、「人桝田(トゥングダ)」と呼ばれる田んぼに入れなかった男子を村公認で虐殺していたという記録も残っているようですね…。
6. 丑の刻参り
頭にロウソクを立てた白い装束の女が、神社で藁人形を釘で打ち込む。
こういった姿や映像を一度はテレビで見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この風習は「丑の刻参り」と呼ばれており、丑の刻(午前1時〜3時)に神社で憎い相手を呪うという日本ならではの恐ろしい風習です。
人に見られると効力がなくなるとも言われており、古くは様々な人たちがこの「丑の刻参り」をひっそりと行っていたと言われています。
お笑い番組などで「丑の刻参り」をパロディにしているのも多いので馴染みがある方もいるかと思いますが、冷静に考えると恐ろしすぎる風習ですよね…笑。
7. 石合戦
戦国時代の日本で、合戦を模した遊びとして定着していたという「石合戦」。
二手に分かれた集団がお互いに石を投げ合って相手を倒すという少し変わった風習となっており、日本各地で定着していたと言われています。
しかし、合戦を模した遊びとは言え、非常に危険であることからけが人はおろか、最悪死者が出る場合もあったとのことです。
その危険性から当時の幕府が禁止令を出すほどでしたが、村同士の水利や土地などの利権問題の際には、秘密裏に「石合戦」が行われていたという説もあるようですね。
8. 骨噛み
その名前からある程度内容を推測できる風習が「骨噛み」です。
「骨噛み」は、葬儀の際に「死者の魂を後世に受け継ぐことを目的として、残された遺族や知人が死者の遺骨を口に入れて噛む」という奇妙な風習です。
この「骨噛み」は日本各地で行われていたとされており、特に九州地方では「骨噛み」の言い伝えがたくさん残されているとのことです。
また、噛む骨の部位にも重要な意味があるとされており、「喉仏」は一番親しかった友人や知人などが優先的に噛んでいたとされています。
9. 即身仏
「即身仏」は、飢饉や疫病から民衆を救うために、仏教の修行僧が厳しい修行を経てミイラになるという風習です。
江戸時代などでは一部の修行僧を中心に行われていた風習でしたが、日本が近代化する明治時代以降、法律にて「即身仏」が禁止となりました。
即身仏になるためには、「木食」と言われる肉を避け、木の実や草のみを食べて体内の脂肪を削ぎ落とすといった厳しい修行を乗り越える必要があります。
馴染みのない私たちからすれば怖い風習にも思えますが、仏教の修行僧にとっては民衆を救うための非常に尊い風習だと言えるでしょう。
10. 人柱
「人柱」とは、城や堤防、橋などの建造物を災害から守ることを目的として、地中や水中に生きたままの人間を埋めたりする恐ろしい風習です。
神への祈りのために「人柱」は日本全国で行われ、特に江戸城などをはじめとしたお城から数々の人柱の骨が発見されています。
また、人柱が立ったとされる人物が神として祀られている神社も、日本でいくつか見つけることもできます。
11. 人形婚
「人形婚」は別名「冥婚」「死後婚」とも呼ばれ、亡くなった子に「せめてあの世では結婚してほしい」という親の思いのもと、人形と結婚させるという風習・奇習です。
青森県には、死後婚をした人形を納めるお寺があり、第二次世界大戦で亡くなった息子たちの結婚相手となった人形が数多く納められています。
「この世では結婚できなかったけど、せめてあの世ではお嫁さんをもらってほしい」という親の思いから始まった悲しい風習なのかもしれませんね…。
12. 火起請(ひぎしょう)
最後にご紹介する、日本の恐ろしい風習は「火起請(ひぎしょう)」です。
「火起請」とは、戦国時代から江戸時代にかけて行われていた風習で、村同士で争いごとが起きたときの裁判の一種として行われていました。
「火起請」の内容としては、各村が代表者を1名ずつ選び、その選ばれたものが「赤くなるまで熱した鉄の棒を素手で神棚まで運び、その完遂の度合いによって村の主張の成否が判断される」というもの。
もちろん熱した鉄の棒を持った代表者は大火傷を負い、場合によっては障害が残ってしまうことも珍しくなかったそうです。
聞いただけでも恐ろしい風習ですが、このような風習が日本で行われていたというのが信じられないくらいですね…。
日本の田舎・地方の怖い風習を知りたい方におすすめの書籍
ここまで、日本の田舎や地方の怖い風習を12選ご紹介しましたが、いかがでしたか?
記事を読んで「もっと詳しく地方の風習を知りたい」と思った方は、以下の書籍がとても参考になると思うので、ぜひチェックしてみてください!
おわりに
というわけで、今回は「日本の田舎・地方・集落の怖い風習12選」をご紹介しました。
中には恐ろしい風習や、現代社会では考えられないような奇習もあったのではないでしょうか?
他にももっと日本の風習や奇習を知りたいという方は、不思議と恐怖が入り混じる世にも奇妙な日本の奇祭15選!にて、日本の不思議で怖い奇祭をまとめています。
今回の記事がおもしろかったという方には、必ず楽しんでいただける記事だと思うので、ぜひあわせてチェックしてみてください!