森の民芸市の開催場所!ラトビア野外民族博物館に行ってみた
ラトビアの首都リガ郊外に位置する「ラトビア野外民族博物館」。
ラトビア各地から集められた伝統建築物が124棟展示されており、昔のラトビアの原風景・人々の生活を垣間見ることができる施設になっています。
また、ラトビア全土のハンドメイド雑貨が販売される「森の民芸市」の開催場所でもあり、開催日の6月第1週目の土日には多くの人で賑わいます。
今回は、そんなラトビアの観光名所である「ラトビア野外民族博物館」に行ってみたので、見所や施設内の様子をご紹介していきます。
森の民芸市の開催場所!ラトビア野外民族博物館に行ってみた
「ラトビア野外民族博物館」の概要
「ラトビア野外民族博物館」は、1924年に開業し、現在124棟のラトビア伝統建築物を展示・所有しています。
農家、職人、漁師などの伝統的住居や倉庫、また農場や教会などが展示・再現されており、人々の暮らしぶりを垣間見ることができます。住居や倉庫の中には、当時の生活用品・家具・作業用具も展示されており、かなりの見応えがあります。
ラトビアは、伝統的に国全体が4つの地域に区分されており、それぞれの地域の特徴を持った建築物を見学できるようになっています。
また冒頭でもご紹介したように、ラトビア野外民族博物館は、多くのハンドメイド雑貨が販売されるイベント「森の民芸市」の開催場所でもあります。開催時期には、ラトビア全土から集まる手工芸品を求め、海外からも多くの人達がこの場所に訪れています。
名称:Latvian Ethnographic Open-Air Museum
住所:Brīvdabas iela 21, Rīga, LV-1024
HP:http://brivdabasmuzejs.lv/en/
入場料:4ユーロ(学生2ユーロ シニア2.5ユーロ)
「ラトビア野外民族博物館」へのアクセス方法
ラトビア野外民族博物館までは、リガ中心街からバス1本(約30分)でアクセスすることが可能です。
リガ中心街からバス「1番」で最寄りのバス停留所「Brīvdabas muzejs」に到着後、ラトビア野外民族博物館までは徒歩約5分です。
道中には案内板もあるので、迷うことはありません。入り口まで来ると、ラトビア野外民族博物館の看板が現れます。
「ラトビア野外民族博物館」への詳しい行き方は、下記の記事でも詳しく解説しているので、気になる方はぜひどうぞ。
伝統建築が立ち並ぶ「ラトビア野外民族博物館」を歩く
敷地内を散策
リガ中心街から少し外れた場所にあるため、ラトビア野外民族博物館は豊かな自然に囲まれたエリアに位置しています。
ただしっかりと歩道は整備されているので、天気がいい日には敷地内を散歩しているだけでも、十分楽しむことができそうです。
自然に囲まれ暮らしてきたラトビア人の暮らし・風景を再現するためには、自然が豊かな場所である必要があったのかもしれません。
地方都市より移築されたプロテスタント教会
こちらの教会は1704年から1705年の間にクルディーガ(ラトビア西部の町)に建てられたプロテスタント教会です。1935年にラトビア野外民族博物館に移築されました。
クルディーガの街では、日曜日の礼拝や洗礼、また結婚式などがこの教会で行われていました。
内装のデザインは18世紀のものらしく、痛みはあるものの綺麗に修復されていました。教会内部の装飾はシンプルであり、豪華なものではありませんが、不思議と落ち着ける雰囲気があります。
ラトビアの伝統的住居
次に紹介するのが、当時の農家の方達が住んでいた住居です。こちらの住居は19世紀にリエパーヤ*に建てられたもので、2000年にこの博物館に移築されました。
*ラトビア西部の港町。日露戦争時のバルティック艦隊はこの街から出港した。
家具や作業用具も展示されており、当時の人々の生活が伺い知ることができます。
食料の貯蔵庫や、夏のシーズンに涼しく寝るために使う部屋などもあり、見学していると、いろいろなことを学ぶことができます。
風車
最後に、当時使用されていた風車をご紹介します。
こちらの風車は1890年頃、ラトガレ地方(ラトビア東部の地方)に建っていたものであり、1974年にこの博物館に移築し、展示されました。
実際に1950年まで使用されていたそうで、約60年間活躍していた風車ということですね。
この風車は俗に言う「オランダ塔風車」というものらしく、屋根を回転させて羽の向きを変えることができるようになっています。効率よく回転させるために、風上方向に羽を向けることができる設計にされています。
おわりに
今回は、リガ郊外に位置する「ラトビア野外民族博物館」についてご紹介しました。
全ての建物をしっかりと見学しようと思うと、おそらく丸一日かかってしまうほどの見応えがある野外博物館です。中にはレストランやカフェ、お土産ショップもあるため、適度に休みつつ見学することもできます。
「森の民芸市」開催日以外に訪問しても、十分楽しめる施設になっているので、ぜひ皆さんも訪れてみてください!