ビットコインは半減期の翌年になぜ上がる?過去の事例から徹底解説
「ビットコインは半減期の翌年になぜ価格が上がるの?」
数ある仮想通貨の中でも最も有名かつ、様々な投資家から注目を集めている銘柄がビットコインです。
そんなビットコインですが、約4年に1度「半減期」という新しく発行されるビットコイの枚数が半分になるイベントがあります。
これまでのビットコインの歴史上、この半減期が起こった翌年には例外なく、大きなバブル相場(価格上昇)を作り出しているという事実があります。
この記事では、なぜ半減期の翌年にビットコインは上がるのか?その理由を徹底解説していきます。
ビットコインは半減期の翌年になぜ上がる?過去の事例を調査してみた
ビットコイン価格が半減期で上がる理由をご紹介する前に、まずは過去の半減期後のチャートを確認していきましょう。
ビットコインはこれまで3回の半減期を経験していますが、半減期が起こったタイミングや、新規発行枚数の変化は以下のとおりです。
半減期の回数 | 過去の半減期 | 新規発行枚数の推移 |
---|---|---|
1回目 | 2012年11月 | 50BTC → 25BTC |
2回目 | 2016年7月 | 25BTC → 12.5BTC |
3回目 | 2020年5月 | 12.5BTC → 6.25BTC |
それぞれの半減期が発生した後の価格変動について、順番に解説していきますね。
2012年11月の半減期翌年のチャート
2009年にビットコインの誕生後、初めて半減期を迎えたのは2012年11月でした。
また、このタイミングでは、マイニングによって発行されるビットコインの新規枚数が「50BTC → 25BTC」に減少しています。
画像を引用しているCoinMarketCapの問題上、チャートは2013年4月〜12月のものになっていますが、半減期が発生した2012年11月の翌年には大きな価格上昇を見せていることがわかります。
2016年7月の半減期翌年のチャート
2016年7月に発生した半減期では、ビットコインの新規発行枚数が「25BTC → 12.5BTC」へと変動しました。
その翌年の2017年12月には大きなバブル相場が発生し、ビットコインは過去最高値(ATH)となる約230万円を記録しています。
このタイミングに日本でも仮想通貨へ大きな注目が集まり、資産が億を超えた「億り人」といった言葉が誕生したのは記憶に新しいですね。
2020年5月の半減期翌年のチャート
3回目となる2020年5月の半減期では、発行枚数が「12.5BTC → 6.25BTC」に推移しています。
この翌年の2021年11月にもバブル相場が発生し、ビットコインは過去最高となる約770万円を記録しました。
これは世界各国がコロナウイルス対策として、大規模な金融緩和を行い、金余りの状態だったことも理由の一つですが、これほどの価格上昇を見せているのは驚きですよね。
ビットコインが半減期の翌年に価格が上がる2つの理由
このように、半減期のたびにビットコインは大きな価格上昇を見せていることは紛れもない事実です。
次に、なぜ半減期の翌年にビットコイン価格が上昇するのか?という、その理由について確認していきましょう。
- 市場に流通するビットコインの枚数が減少する
- 過去のアノマリーを意識する投資家が多い
理由①:市場に流通するビットコインの枚数が減少する
ご存知の通り、ビットコインの半減期とは「新規で発行されるビットコインの枚数が半分になる」というイベントです。
そのため、半減期が発生すると市場に流通するビットコインの数が単純に減少する形となります。
仮に、半減期前と半減期後でビットコインの需要が一定だった場合、需要に対して供給量が不足するため、価格が上昇しやすくなるというわけですね。
また、ビットコインの取引需要は常に一定ではなく、年々注目を集めていることもあり、その需要は増加し続けています。
新規発行枚数が減るだけでなく、長期的にビットコインをガチホするユーザーが増加することでさらに市場への流通数が減少するので、上昇相場においては噴き上がるように価格上昇する可能性があるでしょう。
その他にも、半減期はビットコインマイナーの報酬が半分になることも意味しているので、マイナーによる売り圧が減少することも価格上昇する理由と言えるかもしれません。
理由②:過去のアノマリーを意識する投資家が多い
半減期の翌年に上昇する要因として、過去のアノマリーを意識する投資家が多いということも間違いありません。
アノマリー(Anomaly)とは?
理論的には説明できないものの、経験的に観測される相場の規則性のこと。マーケットでは、「変異性」などと呼ばれることもある。
実際にこの記事を読んでいただいている読者の方も、「半減期の翌年って価格が上がりやすいって本当?」といった疑問があるから読んでいただいていますよね?
こういった「半減期の翌年」を意識する投資家が増えれば増えるほど、ビットコインの買い圧力が増加し、価格を押し上げていく要因となります。
しかし、2024年に到来すると言われている半減期は、過去の半減期よりも注目している投資家の母数が増えているため、「過去のサイクルよりも早く上昇相場が発生するのでは?」といった予想があることも事実です。
いずれにせよ、多くの投資家が「半減期の翌年はバブル相場が来る」という意識を持っていることが、ビットコインの価格上昇を作り出している理由なのは間違いないでしょう。
【結論】ビットコインは今が仕込み時のチャンス
ここまでご紹介してきたように、ビットコインは過去に発生した半減期の翌年に必ず価格を上昇させているというアノマリーがあります。
もちろん将来のことはわかりませんが、これまでのサイクルから考えると、2024年に到来する半減期の翌年(2025年)にもバブル相場を作る可能性は十分にあると考えられますよね。
投資に絶対はありませんが、ビットコインの未来を信じている方にとっては、この記事を書いている2023年1月は絶好の仕込み時と言えるでしょう。
ただし、現在は世界的にもコロナ以降のインフレに苦しんでおり、アメリカの中央銀行であるFRBも異次元の利上げ政策を継続しています。
引き続き、ビットコインをはじめとしたリスク資産には厳しい時期であるため、もう一段の価格の下落は見込んでおく必要があるでしょう。
しかし、ビットコインの底値はかなり近いと言われており、個人的にはドル・コスト平均法でコツコツと買い増ししていく方針をとっています。
個人によって投資できる資金量なども異なると思いますが、将来的に大きな利益を享受するためにも、今は仕込み時のチャンスだと思っています。
ビットコインの半減期の翌年まとめ
今回の記事では、ビットコインの価格は半減期の翌年になぜ上がるのか?ということに焦点を当てて解説してきました。
- 市場に流通するビットコインの枚数が減少する
- 過去のアノマリーを意識する投資家が多い
結論としては、上記の2つの理由によって半減期の翌年に価格が上昇すると考えられます。
もちろん、次の半減期が過去のアノマリー通りになるとは限りませんが、ビットコインの未来を確信している方はコツコツと積み立てていきましょう!