【ロヴァニエミ】サンタクロースエクスプレスを徹底解説【予約・料金・時刻表など】
フィンランドの首都ヘルシンキから北に約830km。北極圏の入り口であるラップランドに、サンタクロースの故郷として有名な街ロヴァニエミがあります。
ヘルシンキからロヴァニエミ間を繋ぐ寝台列車「サンタクロースエクスプレス」は、夜行列車の旅を楽しみながら、本物のサンタクロースに会いに行ける、フィンランドの観光名物になっています。
実際にその「サンタクロースエクスプレス」に乗車してみたので、この記事ではサンタクロースエクスプレスの発着場所、乗車してみた感想、車内設備、時刻表、予約方法、乗車料金など徹底解説していきます!
[jin_icon_check_circle color=”#e9546b” size=”18px”]「サンタクロースエクスプレス」の発着場所、乗車の感想、車内設備、時刻表、予約方法、乗車料金などを徹底解説
サンタクロースエクスプレスとは?
「サンタクロースエクスプレス」とは、首都のヘルシンキからサンタクロースの故郷として知られるロヴァニエミまでの約830kmを繋ぐ夜行寝台列車です。
約12時間の夜行列車の旅を楽しむことができ、列車内にはレストランなどの設備も備わっています。客室は、座席のみ・相部屋・個室の3種類から選ぶことができ、個室にはシャワー・トイレが各部屋に設置されています。
朝目が覚めれば、そこはサンタの故郷でありオーロラが見える街ロヴァニエミ。
「サンタクロースエクスプレス」は、我々にそんなロマンを与えてくれる、観光客だけでなく地元民にも人気の夜行寝台列車となっています。
サンタクロースエクスプレスの時刻表
サンタクロースエクスプレスは毎日2便運行しており、ヘルシンキ発ロヴァニエミ方面の電車は、①18:49、②23:13の発車時刻となっています。
所要時間はいずれも約12時間となっています。
サンタクロースエクスプレスの予約方法
サンタクロースエクスプレスは、観光客のみならず地元の方にも人気の寝台列車となっています。
そのため、あらかじめ旅行の予定が決まっているのであれば、少しでも早く事前に予約しておくことをおすすめします。
サンタクロースエクスプレスのチケットに関しては、フィンランド鉄道(VR)のHPから予約することができます。
詳しい予約方法は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
サンタクロースエクスプレスの乗車料金は?
気になる「サンタクロースエクスプレス」の乗車料金ですが、ある程度事前に予約することで早割価格での購入が可能になります。
今回は1階の相部屋コンパートメントを2人で利用したのですが、合計で98ユーロ(約12000円)でした。
ロヴァニエミまでの830kmの移動距離と、ホテルとして1泊宿泊できることを考えるなら、1人当たり6000円という価格はかなりリーズナブルな価格だと思います。
今後、サンタクロースエクスプレスの利用を考えているのであれば、少しでも早く事前予約をして、お得に利用してみてください!
サンタクロースエクスプレスに乗車してみた!
サンタクロースエクスプレスの発着場所はヘルシンキ中央駅
サンタクロースエクスプレスの発着場所はヘルシンキ中央駅となっているので、まずはヘルシンキ中央駅に向かいます。
ヘルシンキ中央駅は街の中心部に位置しており、ヴァンター国際空港からも電車で1本で訪れることができるので、非常にアクセスも良好です。
まだ発車前ですが、駅のプラットホームにはすでに大勢の乗客が待機していました。
駅構内には、キオスクやカフェ、バーガーキングなどたくさんのお店があるので、ある程度早めに到着しても時間をつぶす場所はあります。
また、電車の中のレストランカーで食事や飲料を購入することもできますが、かなり値段が高いので、少しでも節約したい方は駅構内のキオスクなどで事前に購入しておくことをおすすめします。
電車は出発時刻の10分前には、プラットホームにやってきます。出発時刻の10分前にはプラットホームで待機するようにしておきましょう。
乗車時にはチケットの提示が求められないのですが、乗車後、各客室に乗務員さんがチケットの確認にやってきます。チケットを事前に印刷しておくか、すぐにスマートフォンの画面で表示できるようにしておきましょう。
客室(1階コンパートメント)
今回は、1階の相部屋コンパートメントを2人で利用してみたので、客室の設備などを写真とともにご紹介していきます。
相部屋となっている1階のコンパートメントも全て2人用の客室になっているので、友人や家族などと利用すれば、実質個室として利用することができます。
ベッドは2段となっており、あまり広くないことは確かですが、身長171cmの僕にはある程度余裕が持てるほどの広さはありました。
部屋の空調設備も、自分で温度調節ができるようになっています。
1人づつそれぞれタオルと、サンタのマークがプリントされたペットボトルの水が備え付けられています。
特にペットボトルの水は、サンタクロースエクスプレスに乗らない限りもらえないものだと思うので、旅の記念にもぜひ持って帰るようにしましょう。
ベッドの頭部分には、ライトとコンセント、目覚まし時計が設置されています。
1階のコンパートメントはいえ、部屋には洗面台が設置されています。水圧は弱めですが、ちょうどいい温度のお湯が出てきます。
また、洗面台の横に自分の部屋と、後述するシャワールームのカードキーが置かれています。
カードキーはドアに差し込んで鍵を開ける、アナログタイプのものになっています。
また、サンタクロースエクスプレスの車内には無料Wi-Fiが飛んでいるので、インターネットも自由に使うことができました。
通信速度も気になるほど遅くないので、ある程度快適にインターネットを利用することができました。
トイレ・シャワー
1階のコンパートメントは部屋にトイレ・シャワーが設置されていないので、廊下にあるトイレ・シャワーを共有して使う形になります。
時期的なものもあると思うのですが、利用した車両は僕達が使っている客室以外、空室になっていたので、トイレ・シャワーを利用している他の人はいませんでした。
シャワーに関しては、前述の部屋に置いてあるカードキーを使って利用します。
カードキーを差し込み、ドアの鍵を開けてシャワールームに入ります。
シャワー自体はかなり狭いのですが、シャンプーも備え付けられており、十分利用することができます。ただ、シャワーの水圧はかなり弱いので、その点は注意してください。
シャワー利用時には、廊下にあるシャワーマークが赤く点灯するようになっているので、誰かが利用しているかどうかがすぐに分かるようになっています。
また、中から二重ロックで鍵をかけられるようになっているので、セキュリティ面では心配する必要はないかと思います。
最後に注意点としては、部屋にドライヤーが備え付けられていないので、持参するか、気になる方は髪は洗わないようにした方が無難かもしれません。
レストランカー(メニューも紹介)
サンタクロースエクスプレスでは、日本でも少なくなってきたレストランカーをいまだに利用することができます。
座ることができる座席もそこそこ多く、食事をしながら夜行列車の旅を楽しむことができるようになっています。
パンやサンドイッチ、ヨーグルト、コーヒーなどの軽食から、フィンランドの伝統料理であるミートボールなどの料理も注文することができます。
ビールなどのお酒も販売しており、多くの人がお酒を飲みながら談笑していました。
レストランカーのメニューはフィンランド国鉄(VR)のHPから見ることができるようになっています。
ロヴァニエミに到着!駅構内カフェの朝食ビュッフェがおすすめ
約12時間の列車の旅を終えると、北極圏の入り口であるラップランドの街ロヴァニエミに到着します。
駅のホームにはイルミネーションが輝くツリーが設置されていました。
到着したのは午前7時30分頃でしたが、冬の北欧らしくまだ真っ暗で、気温もマイナス20度とかなり冷え込んでいました。
多くの観光客が目指すのが、ロヴァニエミ駅から約9km離れた場所にある「サンタクロース村」。
駅からサンタクロース村までの路線バスが出ていますが、サンタクロース村の開館時間は10時からなので、多くの人が駅構内で時間を潰していました。
駅構内にあるカフェでは朝食ビュッフェをいただくことができ、サンタクロース村に向かう時間まで滞在するのに、とてもおすすめです。
コーヒーや紅茶などの単品メニューも取り揃えているので、あまりお腹が空いていない人も時間をつぶすのにはおすすめです。
パンやハム、チーズ、生野菜、フルーツ、ヨーグルト、シリアルなどが揃っており、健康的な朝食をいただくことができます。
フィンランドの名物のライ麦とミルク粥を使った「カレリアパイ」や、リンゴンベリーのソースをかけたヨーグルトなど、フィンランドらしいメニューも食べることができます。
カフェで時間を潰しているうちに、日の出の時間となり、ロヴァニエミの美しい風景も見ることができました。
おわりに
今回は、ヘルシンキからロヴァニエミまでの約830kmを繋ぐ夜行列車「サンタクロースエクスプレス」についてご紹介しました。
まさにフィンランドでしか体験できない夜行列車なので、今後ロヴァニエミを訪れる予定のある方は、ぜひ「サンタクロースエクスプレス」を利用してみてください!